この記事をかんたんに書くと…
- 格安SIMで家族でデータ通信のシェアをするとお得か検証
- BIGLOBE SIMが唯一、家族シェアをすることでお得に
- ほとんどの場合が、そんなにお得にならない。逆に高くなることも
格安SIMにすると、スマホの月額料金を安くすることができます。
同じ格安SIMの会社で、家族で通信容量をシェアすればさらに安くなるのか。。。気になったので、計算してみました。最初に結果を言うと、プランによっては、個別に契約した方がお得になるので注意が必要です。
楽天モバイルのスマホが安く購入できる
楽天モバイルで家族シェアをする場合、最低でもベーシックプランには契約する必要があります。つまり、2人で5GBのプランをシェアして利用する場合、1人は「ベーシックプラン(月額1,250円)」、もう1人が「5GBプラン(月額2,150円)」を契約することになります。
さらにデータシェアをする際に、1人あたり月額100円が発生します。その為、合計で月額3,600円になり、1人あたり月に2.5GBで月額1,800円になってしまいます。シェアをせずに個々に契約すれば、1人あたり月に3.1GBで月額1,600円なので、シェアした方が逆に高くなってしまいますね。
つまり、楽天モバイルでシェアをする場合には、容量が余ってしまい繰り越した容量が失効してしまうのがもったいないからシェアをする、というような用途や、割高でも良いので、基本料金を少しでも安くしたいような用途になるかと思います。
通常 | 2人 | 3人 | 4人 | |
---|---|---|---|---|
3.1GB | 1,600円/3.1GB | 1,525円/1.5GB | 1,467円/1.0GB | 1,438円/0.8GB |
5GB | 2,150円/5GB | 1,800円/2.5GB | 1,650円/1.7GB | 1,575円/1.3GB |
10GB | 2,960円/10GB | 2,205円/5.0GB | 1,920円/3.3GB | 1,778円/2.5GB |
20GB | 4,750円/20GB | 3,100円/10GB | 2,517円/6.7GB | 2,225円/5.0GB |
30GB | 6,150円/30GB | 3,800円/15GB | 2,983円/10GB | 2,570円/7.5GB |
上記のように、シェアをするより、通常のプランを1人で利用した方が月額料金は安くなります。家族で楽天モバイルを利用する場合には、それぞれ単独で契約して、スマホを安く購入して、利用をするというような使い方が良さそうですね。
IIJmioの場合は、家族間の通話が安くなる
IIJmioの場合、家族シェアするには、SIMを1枚追加する毎に1,100円が発生します。どのプランでもシェアはできるのですが、楽天モバイル同様、シェアをしてもあまりお得にはなりません。
通常 | 2人 | 3人 | 4人 | |
---|---|---|---|---|
3GB | 1,600円/3GB | 1,350円/1.5GB | 1,267円/1.0GB | 1,225円/0.8GB |
6GB | 2,220円/6GB | 1,660円/3.0GB | 1,473円/2.0GB | 1,380円/1.5GB |
10GB | 3,260円/10GB | 2,180円/5.0GB | 1,820円/3.3GB | 1,640円/2.5GB |
23GB | 4,700円/20GB | 2,900円/11.5GB | 2,300円/7.7GB | 2,000円/5.8GB |
33GB | 6,600円/30GB | 3,850円/16.5GB | 2,933円/11GB | 2,475円/8.3GB |
上記のように、全体的に割高になってしまっています。家族でIIJmioを利用するメリットとしては、月額830円で利用できる「10分通話し放題」を利用すると、家族間は30分間の通話が無料になる、ということです。
さらに30分を超過した分の通話料も、通常は50%OFFの1分20円なのですが、家族間は60%OFFの1分16円で利用できます。格安SIMでは、このような家族間の通話が割引になるようなところは他にはないので、IIJmioだけのメリットと言えます。
BIGLOBE SIMはシェアが割安
BIGLOBE SIMは唯一、シェアをすることでお得になります。その理由としてはSIMの追加の料金が1枚毎に900円という、他の格安SIMより安い水準で利用できるからです。3GB以上のプランであれば、最大4枚までのSIMを追加できます。
通常 | 2人 | 3人 | 4人 | |
---|---|---|---|---|
3GB | 1,600円/3GB | 1,250円/1.5GB | 1,133円/1.0GB | 1,075円/0.8GB |
6GB | 2,150円/6GB | 1,525円/3.0GB | 1,317円/2.0GB | 1,213円/1.5GB |
12GB | 3,400円/12GB | 2,150円/6.0GB | 1,733円/4.0GB | 1,525円/3.0GB |
20GB | 5,200円/20GB | 3,050円/10GB | 2,333円/6.7GB | 1,975円/5.0GB |
30GB | 7,450円/30GB | 4,175円/15GB | 3,083円/10GB | 2,538円/7.5GB |
上記のように、1人で契約するよりもシェアをした方が、全体的に割安になってしまっています。ただ、30GBの大容量プランが割高な料金設定になっているので、容量をたくさん利用する場合には、他の格安SIMが良いかもしれません。
また、BIGLOBE SIMは、5分や10分の通話定額がありません。
「月額650円で3分通話し放題」か、「月額650円で1,200円(約60分)分の通話を利用できる」という、2種類の通話定額が用意されています。
私としては、月額650円で1,200円(約60分)のオプションはおすすめです。
こちらのオプションの場合、通話料は1分20円になる為、大手キャリアだと2,400円分の通話料に相当します。昔だと、大手キャリアの通信料コミの「プランM」などに相当するプランなので、そんなに電話をかけることのない人は、このオプションに入っておけば、十分だと思います。
また、容量シェアが割安でお得なのですが、もしスマホを新規で購入する場合には、1人ずつ契約した方が、キャンペーンのキャッシュバックの金額が大きくなるので、まずは1人ずつ契約することをお勧めします。
2年後、スマホの分割払いが完了したら、シェアをするプランに変更すると良いのではないでしょうか。
まとめ
格安SIMでは、もともとの月額料金が安く設定されている為、容量をシェアをしても、そこまで割安にはなりません。大手キャリアは、もともとのパケットプランがかなり高く設定されている為、シェアをすることで安くできるという仕組みになっています。
格安SIMでデータシェアを利用するのは、1人でスマホとタブレットなどを、2台持ちをするようなときがメインになりそうですね。また、格安SIMの場合、どの会社でも月額料金はほとんど同じなので、自分の利用したいサービスやオプションを重視して選ぶと良いかと思います。