この記事をかんたんに書くと…
- 「SecureKids」は無料で利用できるAndroidのペアレンタルアプリ
- インターネットで閲覧できるジャンルやサイトなどを制限できる
- 使えるアプリや利用できる時間を制限できる
最近は子どもがスマホやタブレットを使うことが多くなりましたよね。
特に、待ち時間や家事をしている時などに、子どもが時間を持て余してしまい、スマホで動画を観せたり、アプリで遊ばせたりすることもあるのではないでしょうか。
子どもにスマホを触らせることには、賛否両論あるかと思いますが、親がしっかりとコントロールしていれば、ある程度は触らせるのも良いのではないかと思います。そんな時、少なくともペアレンタルコントロール機能を使っておきたいところですよね。
ペアレンタルコントロールをすることで、インターネットで閲覧できるジャンルやサイトなどを制限できたり、使えるアプリや利用できる時間を制限できたり、親が子どものスマホを管理・制限することができるようになります。
ペアレンタルコントロールのアプリは、たくさんありますが、今回は無料で利用できるアプリを紹介します。無料のものだと、使えるアプリを制限するだけだったり、お試し期間が過ぎたら有料になってしまうものだったり、あまり良いものがないのが現状です。
ただ、今回紹介する「SecureKids(セキュアキッズ)」は、無料なのにしっかりと管理・制限ができるアプリなので、かなりおすすめです!
目次
「SecureKids」の操作は全て英語
ペアレンタルコントロールアプリの「SecureKids」は、スペインで開発されているアプリで、今のところAndroidバージョンのみリリースされています。基本的には、親が「SecureKids」のアカウントを作り、子どものスマホやタブレットに「SecureKids」のアプリをインストールして、制限できるようになります。
また、子どものスマホやタブレットを制限する為の設定は、登録したアカウントで「SecureKids」のサイトにログインをして行うことになります。アカウントの登録には、メールアドレスとパスワードを設定するだけで完了です。
・「SecureKids」の公式サイト
https://securekids.es/en/
また「SecureKids」は、現在のところ日本語には対応していない為、設定や登録などは全て英語になります。その点では使いづらいかと思いますが、ペアレンタルコントロールアプリを無料で使うために頑張りましょう(^^) それでは、登録から使い方の流れを紹介します。
「SecureKids」の登録および設定の方法
まずは、子どもの利用する(制限をかけたい)スマホやタブレットで、Google Playより「SecureKids」をダウンロードしてインストールします。
・Parental Control SecureKids(Google Play 公式サイト)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.securekids.launcher_reloaded&hl=ja
インストールが完了して「SecureKids」を起動すると、以下のような画面が表示されます。
「誰がこのデバイスを使いますか?」ということで、「Child」をタップしましょう。
すると、メールアドレスの入力画面になります。
このメールアドレスは、「SecureKids」にアカウント登録するための親のメールアドレスを入力します。今後、端末の制御の為に、こちらのメールアドレスで「SecureKids」にログインすることになります。入力が完了したら、画面右下の「NEXT」ボタンをタップします。
次は、制御する端末(スマホやタブレット)の情報の設定になります。
特に設定の必要がなければ「NEXT」をタップすれば、そのままの設定で次に進むことが可能です。もし、複数のスマホやタブレットを制御したい場合には、端末の名称(DEVICE)を変更したり、子どもの名前(CHILD)を設定しておくと、制御する際に分かりやすくなります。 ※複数の端末の制御は有料です
最後に「SecureKids」が端末のロックをかけられるように、権限を与えてあげる必要があります。これは、ユーザーが許可を与えない限りは、アプリが勝手に端末をロックできないようになっている為、自分で設定の変更をする必要があります。まずは、画面右下の「NEXT」をタップします。
すると、以下の「ユーザー補助」の画面が開きます。
Androidのバージョンによっては、別の画面が表示されるかもしれません。
「サービス」の項目で「SecureKids」をタップします。
権限がOFFになっているので、タップして「ON」にします。
すると「デバイス管理者を有効にしますか?」と表示されますので、画面右下の「有効にする」をタップします。今回は「画面のロック」の権限を与えてあげます。
これで、「SecureKids」の設定および登録はほぼ完了です!
あとは、先ほど入力したメールアドレスに、確認のメールが送信されているので、メールアドレスの有効性を確認すれば、登録が完了します。
メールを確認すると「SecureKids」から以下のようなメールが届いています。「Complete your sign-up」をクリックすることで、正式な登録が完了するのでボタンをクリックしましょう。
これで設定および登録が完了です!
「SecureKids」の管理画面での制限の設定の方法
次に「SecureKids」の管理画面にログインして、スマホやタブレットの制限の設定をしましょう。以下のアドレスより、「SecureKids」にログインします。ログインはパソコンまたはパソコンの、どちらでも大丈夫です。先ほど登録したメールアドレスとパスワードを入力して「ENTER」をクリックします。
「Remember me?」にチェックを入れておくと、ログインされたままになります。子どもが使えるパソコンでは、設定を変更されてしまう可能性があるので、「Remember me?」のチェックは外しておきましょう!
統計の閲覧
すると、管理画面のトップページが表示されます。
子どもがスマホやタブレットを使うと、一番上の「Statistics(統計)」の項目には、24時間以内の使用時間が表示されるようになります。
「Statistics(統計)」をタップすると、時間ごとのスマホやタブレットの使用時間のグラフを見れたり、利用しているアプリの使用率を見れたり、アプリのカテゴリが見れたりします。
インターネットの制限
「Internet(インターネット)」の項目をタップすると、インターネットに関する設定ができます。まずは、以下の画面で、無効にするコンテンツを設定(フィルタリング)できます。こちらをONにすることで、設定したカテゴリのコンテンツは表示されなくなります。
・Sports(スポーツ)
・Religion(宗教)
・Social Network(ソーシャルネットワーク)
・Violence(暴力)
・Porn(ポルノ)
・Politics(政治)
・Drugs(薬)
さらに、WEBサイトのアドレス(URL)を直接指定して、ブロックをかけたり、逆に閲覧できるようにしたりすることができます。その例外設定は「EXCEPTIONS(例外)」をタップすると設定できます。
「add a website」の項目に例外処理をかけたりアドレスを入力します。
そして、そのアドレスを閲覧できないようにする場合には「Blocked(ブロック)」、閲覧できるようにする場合には「Allowed(許可)」を選択します。最後に「Add(追加)」をタップすれば、設定の完了です。
無料版では、フィルタは2つまで設定できます。
それ以上登録したい場合には、有料プランを利用する必要があります。
アプリの時間や使用の制限
「Applications(アプリケーション)」をタップすると、アプリの使用時間や利用できるアプリの制限を設定することができます。
最初の状態では、すべてのアプリが使用できるようになっているので、使えないようにするには一番右のスライドを「OFF」にします。OFFにすると紫色がグレー表示になります。
その隣のスケジュールアイコンをタップすると、アプリの利用できる時間を指定することができます。曜日ごとに利用できる時間を分単位で設定できます。一番上の「ALL」を設定すれば、すべてのアプリの合計の時間で制限をかけることができます。
無料プランでは、使えるアプリの制限だけで、アプリの時間制限は使えません。アプリの時間制限は、こちらの無料アプリと併用しましょう。
>> アプリの時間制限や時間帯を制限できるAndroidアプリ「使いすぎストップ」
その他の機能一覧
その他の機能はまとめて紹介します。
・Call(コール)
子どもに連絡できる電話番号を指定することができます。つまり、設定していない電話番号からの電話はブロックされることになります。
・Geolocation(位置情報)
子どもの現在位置を見ることができます。こちらの機能は、プライバシーの観点から、機能を停止することも可能です。
・Devices(デバイス)
管理するデバイス(スマホやタブレット)を追加したり、「SecureKids」をアンインストールすることができます。
・Alarms(アラーム)
決まった日付や時間に子どもの端末にメッセージを表示させることができます。
・Breaks(休憩)
アプリの利用できる時間帯を制限することができます。これを利用すれば、21時以降はアプリを利用できないように設定したりできます。また、アプリのカテゴリ毎に設定をすることも可能ですので、勉強時間帯には、勉強系のアプリ以外は利用できないようにすることも可能です。
この「Breaks(休憩)」も、無料版では1つしか設定できません。
複数の項目を設定したい場合には有料版を利用しましょう。
・Emergency(緊急)
子どもから送られた緊急事態を確認することができます。この機能を利用するには、子どもの端末に、別のアプリをウィジェットとして配置しておく必要があります。子どもは、配置されたボタンをタップすることで、親に緊急事態を知らせることができるようになります。
「SecureKids」の無料版と有料版の違い
「SecureKids」の無料版と有料版の機能の違いは以下の通りになっています。
自動翻訳を利用しているので、若干翻訳がおかしい部分があります。
それでも、だいたいのことは分かりますね。
アプリの利用時間帯やWebサイトのフィルタを、細かく設定しない限りは、無料版でも十分使えます。
集められた情報は個人を特定できない形で利用される
ただ「SecureKids」は、WEB上で管理する為、閲覧したサイトや利用しているアプリの情報など、すべてWEB上に保存されています。利用規約の中にも、これらの集めた情報を、個人を特定できない形で利用する旨のことが書かれています。
その為、私としては、「SecureKids」で制限されたスマホやタブレットで、ログインをして利用するようなサービスなどの使用は、あまりおすすめできません。子どもが利用するということで、重要なサービスは利用しないとは思いますが。。。
電話の内容までは、取得してはいないとは思いますが、スマホやタブレットの情報は、ほぼ監視されている状態と思って間違いありません。電話はどの番号と行って、メールはどのように利用している。位置情報もONにしている場合には、行動範囲まで取得されることになります。
それらを踏まえたうえで、「SecureKids」を利用するようにしましょう!
まとめ
このように、無料でペアレンタルコントロールをできる「SecureKids」ですが、もちろんその分、情報などを利用されることはあります。とはいえ、子どもがアプリでゲームをしたり、Youtubeを観るくらいの情報であれば、特に利用されても何も問題はありませんよね。
最近では「エルサゲート」の問題も騒がれていますし、子どもにスマホやタブレットを持たせる時には、しっかりとペアレンタルコントロールなどの機能を使って、管理するようにしましょう!
・子ども向けと見せかけ、残虐な動画……YouTube「エルサゲート」が問題に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/29/news100.html
その他に、子どもの端末を安全に使えるようにする記事の紹介です。
>> 子どもを守る!Android スマホで無料で簡易的に閲覧制限をかける方法
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