セキュリティソフトの「マカフィー(McAfee)」の個人情報収集がちょっと…

投稿:2018年3月4日 更新:2021年2月7日
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セキュリティソフトの「マカフィー(McAfee)」の個人情報収集がちょっと…

この記事をかんたんに書くと…

  • 「マカフィー」は電話番号や住所だけでなく指紋データまで収集
  • インターネットやアプリの利用時間や閲覧内容を収集してマーケティングに利用
  • 利用料を払っているのに「ユーザーの興味や関心事」を収集するなんて。。。

私たちのスマホやパソコンを保護してくれるセキュリティソフト。

ウィルスの感染や個人情報の漏洩などから、守ってくれるので、多くのユーザーは利用しているのではないでしょうか。特に仕事で利用する場合には、パソコンの保護には欠かせないですよね。

そんなセキュリティソフトの一部が、個人情報を収集していることはご存知ですか?しかも、その情報を収集する必要はあるのか?!というものまで収集していたので、紹介したいと思います。

 

電話番号や住所だけでなく「指紋」まで収集

そのセキュリティソフトは、その業界でも有名な「マカフィー(McAfee)」になります。ウィルスバスターやノートンなどと並んで、有名なセキュリティソフトになるのではないでしょうか。

マカフィーをインストールする際には、個人情報の扱いなどに同意する必要がありますが、その「McAfee プライバシー通知」の文章に個人情報の収集内容が書かれています。

文章の中ほどにある「当社が収集する個人情報には どのような種類がありますか?」の項目を見てみると。。。

当社が収集する個人情報には どのような種類がありますか?

・McAfee プライバシー通知(公式サイト)
https://www.mcafee.com/jp/about/legal/privacy.aspx

 

このように以下の個人情報を収集することが明記されています。

・連絡先情報(氏名、電子メールアドレス、住所、電話番号など)
・支払情報(決済カード番号、請求先住所、銀行口座情報を含む)
・McAfee の購入履歴または製品やサービス利用履歴
・アカウントログイン認証情報
・お客様の位置情報
・お客様の興味や関心
・人口統計情報
・写真、画像、動画、および関連するハッシュ値
・指紋、音声などのバイオメトリクスデータ

 

電話番号や住所などの個人情報は、良くありがちですが、「指紋」まで収集するのか!? 指紋のデータなんて収集してどうするのでしょうか。。。(^^;

それとも、マカフィーが提供する他のアプリに「True Key」というものがあるのですが、そのアプリの指紋認証で使う際の「利用規約」と共有している為に、書かれている可能性はあります。どちらにしても、このような情報が収集されることが書かれていると、利用する側としては気持ちが悪いですよね。

 

マカフィーではユーザーの位置情報や興味や関心事を収集する

また、その他に書かれている内容に少々違和感が残ります。

ユーザーのインターネットの閲覧内容や時間、利用するアプリや利用時間、位置情報や購入履歴などを取得して、その他の個人情報と結びつけてマーケティングに利用する旨が書かれているのです。

後で紹介しますが、他のセキュリティソフトの規約では、「ある個人情報は、このようにセキュリティの為に利用する」「特定の個人情報は収集しないように変更できる」など書かれているのですが、マカフィーでは「個人情報の収集をしてマーケティングに利用しますね」というようなことばかりが書かれている印象です。

他のアプリやサービスと、共通して規約が使われているのかもしれませんが、印象が悪いですよね。しかも、無料のアプリならわかりますが、ユーザーは年間の利用料金を支払ってセキュリティソフトを利用するのに、マーケティングの為にたくさんの個人情報を収集しているなんて。。。

このように「マカフィー」のセキュリティソフトを使う場合には、お金を払ってパソコンやスマホを悪いウィルスや個人情報の漏洩から保護してもらう代わりに、ユーザーがスマホやパソコンを「どのように利用」して、「どのようなWEBサイトを閲覧する傾向にある」のかどうかを提供している形になります。

個人情報を守ってもらうけど、マカフィーに個人情報を提供する。。。
訳が分からないですね(^^;

 

ウィルスバスターではプライベートな収集を設定でOFFにできる

それでは、他のセキュリティソフトを見てみましょう。
まずは「ウィルスバスター」になります。「お客さまの端末情報の送信についてのプライバシーポリシー(個人向け製品用※)」を見てみると。。。

お客さまの端末情報の送信についてのプライバシーポリシー(個人向け製品用※)

・お客さまの端末情報の送信についてのプライバシーポリシー(公式サイト)
https://www.trendmicro.com/ja_jp/about/legal/privacy-policy/consumer.html

 

ウィルスバスターでも、デフォルトの設定では「ハードウェア情報、OS情報、アプリケーション情報、サービス(OS起動時に動くバックグラウンドサービスをさします)構成情報、Webブラウザアドオンソフトウェア情報、セキュリティパッチ情報、Webブラウザ情報、利用環境情報等」を収集するようにはなっているのですが、設定で「端末環境情報」をOFFにすることで収集されないようにできます。

その他に書かれていることは、収集する個人情報は、「このようにセキュリティを保護する為に利用しますよ」という内容が書かれています。

 

ノートンは誠実で分かりやすい

次に「ノートン」を見てみましょう。
ノートンの規約「Norton Mobile Security Privacy Notice」は英語で書かれているので、不親切と言えます。ただ、自動翻訳して内容を見てみると。。。

orton Mobile Security Privacy Notice

・Norton Mobile Security Privacy Notice(公式サイト)
https://www.symantec.com/ja/jp/privacy/product-privacy-statements/norton-mobile-privacy-notice

 

このように、かなり丁寧に一つ一つの収集する情報について書かれているのです。「この情報は、このようにセキュリティ上必要になるので利用します。この情報は保存しません。」 このような意味では、ノートンが一番誠実で分かりやすくて、安心感が持てました。

 

まとめ

このように見てみると、やはり「マカフィー」は、セキュリティの為というよりも、個人情報をマーケティングの為に利用するので、同意してくださいね、という感があって使う気になれません。。。 どうして、お金を払ってまで利用するのに、個人情報をマーケティングの為に利用されなければならないのか。

試しに、セキュリティソフトの「カスペルスキー」の「使用許諾契約書」も見てみましたが、ユーザーのパソコンやスマホの利用動向を収集するようなことは書かれていませんでした。やはりセキュリティソフトは、このように誠実であってほしいものですね。

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