この記事をかんたんに書くと…
- 「PCMark」は、パソコンでも有名なベンチマークアプリ
- CPUの処理能力やWebの閲覧など、日常の生活における性能のテストができる
- バッテリの持ち時間も計測できて、他のスマホのランキングと比較可能
スマートフォンのベンチマークとして使われてきた「AnTuTuベンチマーク」が、2020年頃にGoogle Playから消えてしまいました。理由としては、Googleの広告ポリシーに違反していたことが原因らしいのですが、詳細は不明のまま2年が経過しました。
野良アプリとして「AnTuTuベンチマーク」の公式サイトから直接インストールすることは可能なのですが、やはり野良を使うのは怖いですよね。。。そこで、そろそろ「AnTuTuベンチマーク」の代替になるベンチマークアプリを試してみよう、ということでパソコンのベンチマークでお馴染みの「PCMark for Android」で、手持ちのスマホを計測してみました!
今回は、「PCMark for Android」のWork 3.0 performance のスコアになります。
「AnTuTuベンチマーク」のスコアと比較してみると。。。
目次
「Huawei Media Pad 8.0」のスコアは5527
ひと昔前(2016年12月発売)のAndroidタブレット「Huawei Media Pad 8.0」のWork 3.0 performanceスコアは5527でした。AnTuTuベンチマーク Ver 6のスコアは92795になります。Android のバージョンは7、CPUはHisilicon Kirin 930(オクタコア)、メモリは2GBになります。
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「ASUS ZenFone 5」のスコアは6534
2018年5月に発売されたAndroidスマホ「ASUS ZenFone 5」のWork 3.0 performanceスコアは6534でした。AnTuTuベンチマーク Ver 7.1.3のスコアは140237になります。Android のバージョンは9、CPUはsnapdragon 636(オクタコア)、メモリは6GBになります。
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「AQUOS sense3 lite」のスコアは5001
2019年10月に発売されたAndroidスマホ「AQUOS sense3 lite」のWork 3.0 performanceスコアは5001でした。AnTuTuベンチマーク Ver 8.4.3のスコアは114546になります。Android のバージョンは11、CPUはsnapdragon 630(オクタコア)、メモリは4GBになります。
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「OPPO A5 2020」のスコアは6521
2019年11月に発売されたAndroidスマホ「OPPO A5 2020」のWork 3.0 performanceスコアは6521でした。AnTuTuベンチマーク Ver 8.3.1のスコアは171602になります。Android のバージョンは10、CPUはsnapdragon 665(オクタコア)、メモリは4GBになります。
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「FCNT arrows We」のスコアは7040
2021年12月に発売されたAndroidスマホ「FCNT arrows We」のWork 3.0 performanceスコアは7040でした。AnTuTuベンチマーク Ver 9.3.1のスコアは282259になります。Android のバージョンは11、CPUはsnapdragon 480 5G(オクタコア)、メモリは4GBになります。
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「PCMark for Android」と「AnTuTu ベンチマーク」の比較
「PCMark for Android」と「AnTuTu ベンチマーク」のスコアを比較してみましょう。
※「1スコアあたり」の数値はAnTuTu ベンチマークスコアをPCMarkのスコアで割った数になります。(PCMarkのスコア1に対する、AnTuTuベンチマークスコアの数値)
機種 | PCMark | AnTuTu | 1スコアあたり |
---|---|---|---|
Huawei Media Pad 8.0 | 5527 | 92795(v6) | 16.789 |
ASUS ZenFone 5 | 6534 | 140237(v7) | 21.462 |
AQUOS sense3 lite | 5001 | 114546(v8) | 22.904 |
OPPO A5 2020 | 6521 | 171602(v8) | 26.315 |
FCNT arrows We | 7040 | 282259(v9) | 40.093 |
moto g52j 5G | 10210 | 382941(v9) | 37.506 |
このように比較してみると、「AnTuTu ベンチマーク」のバージョンが上がるごとに、1スコアあたりの数値が大きくなっていることが分かります。実際、「AnTuTu ベンチマーク」のバージョンが上がると、スコアが20%くらい増えたりするので、過去の機種との比較がし辛くなっているのが現状です。
例えば「Huawei Media Pad 8.0」も「AnTuTu ベンチマーク」のバージョン9でスコアを計測してみると、221131くらいのスコアが出るのではないか、ということになります。※もちろん、ベンチマークアプリによって、計測方法などが変わるので、一概にスコアの違いが出るわけではありません。
実際、ASUS ZenFone 5とarrows Weは、「AnTuTu ベンチマーク」のスコアでは倍くらいの違いが出ていますが、操作をしている上では、ほとんど違いは分からないくらいです。各スマホの操作感やアプリのもたつき具合は、PCMarkのスコアが的を得ている数値になっています。
他のスマホのスコアを閲覧可能
また「PCMark for Android」のアプリでは、「Best devices」ということで、他のスマホのスコアランキングを見ることが出来ます。「PCMark for Android」では、バッテリの実際の持ち時間を計測できるのも良いですね。以下のスコアから考慮すると、iPhone 13を「PCMark for Android」で計測したとすると、スコアは17500くらいかもしれませんね。
まとめ
「PCMark for Android」は、電池の持ち時間も計測できて、なかなか良さそうです。今後、スマホのレビューを書く際には、「PCMark for Android」を使っていこうと思います。