今、家でインターネットを使うとなると、光、ケーブル、ADSL等での契約になるかと思います。
それぞれ一番安いプランで、光だと約3,800円(税込)、ケーブルだと約3,300円(税込)、ADSLだと約2,000円(税込)くらいになります。そんなにネットを使わないけれど、メールや簡単なネットの閲覧くらいしたいという場合に、ADSLで充分だと思います。ただ、最近ではマンションだとADSLが使えないようなこともあるようです。
なかには、1~2年契約で安くなるということで、長期契約が必要になってくる場合もあったり、工事費も結構かかってきたりすることもあります。そんな時、家のインターネットも月額約1,000円から利用出来る格安SIMを利用するという選択肢もあります。
目次
格安SIMであれば月額約1,000円程度~
格安SIMは、安いプランで月額972円(税込)で月に3GBを利用出来るというものが一般的(2015年6月25日 現在)です。もっと容量が少なくても良ければ月に1GBで680円(税込)というプランもあります。逆にもっとたくさん利用したければ、月に5GBで約1,600円、月に7GBで約2,200円といったプランもあったり、容量制限なしで月に約2,200円というプランもあります。
デメリットとしては、利用者の多い時間帯(お昼や朝晩)は、通信速度が著しく遅くなることがあげられます。例えば通常の時間帯は6Mbps程度であるのに対し、利用者の多い時間帯になると、1Mbpsも出なかったりすることもあります。容量制限なしのプランがある会社は、特に顕著に表れるようです。
それらを考慮に入れて、家のネット回線も安くしたいという場合には、格安SIMで充分かと思います。それでは、早速使ってみましょう。
モバイルルーターは「Aterm MR03LN」のセットがおすすめ
格安SIMでパソコンをインターネットに繋げる為には、スマートフォン等を利用していて、テザリングが使えればそれだけですんでしまうと思いますが、スマホやテザリング機能がないという場合には「モバイルルーター」を使用します。
モバイルルーターに格安SIMをセットすることで、ネットが使えるようになります。そしてパソコンとWi-Fi(無線)で繋げることで、パソコンでインターネットを利用出来ます。このモバイルルーターは、本来は、外出先でインターネットに接続する際に利用するものですが、今回はそれを主に家で利用するということにします。
モバイルルーターは約25,000円(税込)で購入することが出来ます。
例えば、月に5GBのプランであれば月額約1,600円ですので、モバイルルーター代を2年の分割で支払うと考えた場合に、月に1,000円ほどになり、合計で2,600円でネットが使えるということになります。3年目からは1,600円ですみます。
3GBのプランで大丈夫であれば、さらに600円安くなるので、2年間は月額2,000円、3年目からは月額1,000円ということになります。
容量に関しては、パソコンで利用する場合わかり辛いかと思いますが、Yahoo!のトップページでだいたい500KBになります。ですので月にYahoo!のトップページであれば3GBのプランであれば6,000回表示出来るということになります。毎日閲覧すると考えると1日約200回ですね。ヘビーユーザーや動画をよく閲覧する場合には、厳しい容量制限かと思います。
ただ、容量に達してしまったからといって、ネットが使えなくなってしまうということはなく、速度がかなり制限されます。制限を解除するには追加で料金を支払うか、次の月まで我慢すれば、制限はなくなり元通りに戻ります。
格安SIMはセットのものを使わなくても大丈夫
それでは、話を戻してモバイルルーターの話になります。
一番のおすすめで人気商品はNECの「Aterm MR03LN(型番PA-M503LN3B)」になります。
こちらの商品は、だいたい単体で22,000円(税込)くらい、クレードルを付けて25,000円(税込)くらいになります。
AmazonではOCN モバイル ONEの格安SIMがセットで21,380円(2015年6月25日現在)で購入出来ます!
・Amazon 公式サイト(NEC Aterm MR03LN)はこちら
通常、OCN モバイル ONEの格安SIMも3,000円で購入して、利用出来るようになるのですが、セットになっているので、さらにその分も払う必要がないのでお得になっています。
また、セットになっているOCN モバイル ONEは、利用しなくても大丈夫で、他の格安SIMが良ければ、そちらを利用することも可能です。今回、試しに私の普段使っているIIJmioのSIMを挿してみましたが、無事に利用することが出来ました。元々SIMロックフリー端末というわけではないようで、販売元の確認済みのSIMは以下のものになっています。
・接続確認済LTE/3Gサービス事業者リスト(NEC AtermMR03LN)
http://121ware.com/product/atermstation/topics/lte/lte-service.html
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次の日に早速届きました(^^)
左に500mlのペットボトルを並べて置いてありますが、想像していたよりも大きい梱包箱でした(^^;
本体、USBケーブル、コンセント用変換アダプタ、バッテリ、バッテリの蓋、LANケーブル、クレードル、OCN モバイル ONE(ゼータ通信専用SIM)、保証書、説明書が同梱されていました。
本体はとても軽くて小さいです。
4.7インチワイドのスマートフォンよりも一回り小さいくらいでした。
起動後の画面はこんな感じ
NEC AtermMR03LNのホーム画面になります。
接続端末の台数、モード、時間、データの使用量、バッテリ残量等が表示されています。
画面をタッチして、情報を閲覧したり、設定を変更したりします。
最初のSIMの設定は、パソコンやスマホをWi-Fiで接続してから、管理画面を開き設定していきます。設定は「つなぎかたガイド」を見て行いますが、とても簡単でした。
今回はIIJmioの格安SIMを利用して設定したので、以下のAPN設定情報を入力します。
・IIJmioの場合
https://www.iijmio.jp/service/manual/hdd/
付属のOCN モバイル ONEを利用する場合には、以下の情報を入力します。
・OCN モバイル ONEの場合
http://support.ntt.com/ocn/support/pid2990041000
OCN モバイル ONEを利用するには、まずOCN モバイル ONEの公式サイトにアクセスしてから「利用申し込み」をする必要があります。後日、設定情報が郵送されますが、送られてくる前でも利用することは可能です。
クレードルを使えば有線接続、ブリッジモードとしても利用可能
本来は充電は、本体の電源を切ってから行うようですが、今回の場合には、常に電源を入れたままにして、クレードルに差し込んでおきます。これで、家のインターネットが格安SIMで使えるようになりました。クレードルはなくても、本体に直接USBケーブルを差し込めば充電出来ます。
クレードルを使うことで、有線接続が出来るようになるので、デスクトップパソコンで利用する場合には、是非クレードルも一緒に購入したいところです。有線接続の方が速度が安定して出ます。今回のように家で固定して利用する場合には、クレードルを使用して有線接続で利用することをおすすめします!
さらには、クレードルからはずして、パソコンと一緒に外に持ち出せば、外出先でもパソコンやその他の端末をネットに繋げることも出来ます。月額1,600円程で、とても気軽にネットも出来て便利になりますね。
またWi-Fiの電波は、せいぜい何もないところで10mくらい、壁などがあることろだと、せいぜい5~6mくらいしか届かない為、異なる階のパソコンや離れた部屋で同時にネットを利用したい場合には、少々厳しいかと思います。ただ、その場合には、離れた部屋のパソコンは、クレードルで有線接続を使い、LANケーブルを伸ばして接続するという方法もあります。
実際の回線速度はADSLの12Mプランと同程度くらい(1~6Mbps)ではありますが(有線接続だと6~10Mbpsくらい出ました)、そんなにヘビーユーザーでなければ十分な速度だと思います。光やケーブル、ADSL以外の家のインターネットを利用方法として、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
・Amazon 公式サイト(NEC Aterm MR03LN)はこちら
IIJmioのバースト転送機能
そして、今回利用した「NECで接続確認済業者」のIIJmioの格安SIMでは、容量を超過して、速度制限された場合には200Kbpsの速度になるのですが、速度制限されてからも、最初の1~2秒はLTEが利用出来る「バースト転送機能」というものを備えています。
これにより、ネットの閲覧程度であれば、速度制限されてからでも、そこまでストレスなくネットの閲覧が出来るようになります。実際に試してみましたが、ページを連続で移動しなければ、結構早くページが閲覧出来るくらいまで表示されます。
ただ、やはり、ページの全てを表示するまでには時間がかかるようで、ある程度閲覧出来るくらいまで表示された後でも、まだ読み込みを続けています。その状態で次のページへ移動すると、連続のアクセスということになってしまい、バースト転送機能が使われないようで、最初から遅い状態になってしまいました。
そういう意味では、速度制限される前と全く同じとは言えないものの、バースト転送機能がない状態よりは、早めにページが表示されるという意味では、ないよりはあった方が良い機能だとは思います。
・IIJmio の公式サイトはこちら