格安SIMもこの2、3年でだいぶサービスが変わりました。
最初の頃は格安SIMは、高速通信の容量が月に1GB程度しかなく、その分安く使えるといったような位置づけでしたが、今では月額900円で月に3GBが普通になっています。他にも、格安SIMは以下のようなことがデメリットでした。
・大手キャリアより、実際の通信速度は落ちる
・自分でSIMを差し込み、設定をしなければならない
・番号持ち運び(MNP)の場合、2~3日使えない期間がある
・同じ会社同士は通話料が無料になる等のサービスがない
・支払い方法がクレジットカードのみの会社が多い
・キャリア決済機能が利用出来ない
・キャリア認証が出来ない為、LINEでID検索が使えない
目次
1. 通信速度は落ちるもののだいぶ解消
まず、通信速度ですが、格安SIMというサービスの性質上、どうしてもお昼の混み合う時間帯や、夜の混み合う時間帯は、速度が低下してしまいます。それでも、それぞれの格安SIMの会社では、通信設備の増強や調整が行われており、だいぶ安定してきたように思います。
以下の記事では、2015年9月の格安SIM各社の速度を比較した表になりますが、だいぶ速度のブレも少なくなり、速度の低下も酷くはなくなってきているように思えます。私の使っているIIJmioも、そんなに速度の低下は気になりません。
>> 【2015年9月】格安SIM各社の通信速度がだいぶ安定した気がします
2. 実店舗が増えてきたのでスマホが苦手な人でも安心
格安SIMでは、自分でスマートフォンにSIMを差し込んで、設定をしなければなりませんでした。しかし最近では、実店舗のあるサービスが増えており、わからない場合には、有料になることもありますが、設定やデータの移行などもしてもらえるようです。
実店舗のある格安SIMの会社は以下になります。
・BIGLOBE SIM(東京と大阪に1店舗ずつ)
・IIJmio(ビックカメラSIMが同等品)
・楽天モバイル(全国に数店舗)
・OCN モバイル ONE(全国のエディオンやゲオ、ヨドバシカメラ)
・Y!mobile(全国にたくさん)
・U-mobile(全国の家電量販店など)
・NifMo(全国のヨドバシカメラ)
・b-mobile(全国の家電量販店など)
3. MNPでも即日切替が可能に
以前はMNPの場合、格安SIMが届くまでの数日間、スマートフォンが使えなくなってしまう状態になってしまいましたが、最近では自分の好きなタイミングで新しいSIMに切替が出来るようになったので、即日の切替が可能になりました。どの会社でも、この方式に切り替え始めています。現在、即日切替が可能な格安SIMの会社は以下になります。
・BIGLOBE SIM
・IIJmio
・OCN モバイル ONE
・Y!mobile(実店舗のみ)
・U-mobile
・mineo
4. かけ放題プランや通話料の割引プランが登場
格安SIMでは、通話料がネックとなっていました。その為、2台持ちにして、通話はdocomo等のキャリアを利用して、通信は格安SIMを使うといった方法がおトクでした。しかし、最近ではついに「かけ放題になるプラン」や「通話料が割引になるようなサービス」が登場したことで、1台持ちでもだいぶお得に使えるようになってきました。
まずは、NifMoの「NifMo でんわ」になります。こちらは月額1,300円のオプションに入ることで、固定電話も携帯電話もかけ放題になります。IP電話のサービスになる為、通話品質が悪くなったり、電話をかける相手によっては、自分の番号が表示されなかったりするといったデメリットがあります。
>> NifMoの電話かけ放題
次にBIGLOBE SIMの「通話パック60」になります。こちらは月額650円で1,200円分の通話が出来るというものになります。通常の電話回線を使ったサービスになりますので、デメリットはありません。純粋に実質550円が安くなります。そのうち通話パック120など、時間の多いプランも登場すれば、割引率はさらにあがってくるのではないでしょうか。
最後にY!mobileでは、月額料金が他に比べて割高になってしまいますが、スマホのプランは月に10分までの通話が300回までは無料になります。さらに月額1,000円をプラスすることで、時間や回数の制限なく、完全にかけ放題にすることも可能です。
>> Y!mobile
他には「楽天でんわ」などの通話料が半額(20円/30秒 → 10円/30秒)になるアプリや、LINEなどのIP電話を使ったサービスにより、固定電話にも携帯電話にも6円/1分でかけることが出来るようになったりするので、これらのサービスを活用することで、格安SIMをおトクに利用することができます。
>> LINE でんわ
5. 防水・防塵やおさいふケータイの使えるスマホも
格安SIMの場合、多くの場合、SIMフリー端末が使われます。その場合、海外製品が多い為、防水・防塵やおさいふケータイといった、日本独特の機能が使えないことがほとんどです。しかし、日本製のスマートフォンもありますので、その端末を利用することで、格安SIMでも「防水・防塵」や「おさいふケータイ」が使えるようになります。
例えば、「SHARP AQUOS SH-RM02」や「FUJITSU arrows RM02」、「SONY Xperia J1 Compact」といったスマートフォンがあります。
6. 格安スマホだけでなく性能の良いスマホも多数登場
格安SIMというと、性能があまり良くない格安スマホというイメージも強いかと思いますが、もちろん性能の良いスマートフォンも選ぶことが出来ます。そういう意味では、安いスマートフォンから高いスマートフォンまで、たくさんのスマホの中から自分の用途にあった端末を選ぶことが出来ます。もちろんAndroidスマホだけでなくiPhoneやiPadも利用することができます。
AnTuTuベンチマークのスコアを目安に、コスパを比較した記事を公開してありますので、是非参考にしてみてください。
まとめ
・実店舗が増えてきたのでスマホが苦手な人でも安心
・MNPでも即日切替が可能に
・かけ放題プランや通話料の割引プランが登場
・防水・防塵やおさいふケータイの使えるスマホも
・格安スマホだけでなく性能の良いスマホも多数登場
このように、格安SIMのデメリットもだいぶ解消されてきました。それでいてスマートフォンの月額料金を半額近くに抑えることが出来るので、たいへんおトクですよね。格安SIMも色々な会社やプランがあるので、是非、自分にあったものを選んでみてください。