この記事をかんたんに書くと…
- Windowsタブレットの場合、USBハブやマウスは必須
- ドライバーが必要になるので、予め準備しておく
- クリーンインストールすると不要なアプリが入っていないので快適
WindowsとAndroidのデュアルブートを備えたTECLAST Tbook 11ですが、Windows 10をシングルブートでクリーンインストールして使うことにしました。Androidはいくつか使っているので必要ないのと、Windows 10を使っている時に、何かのタイミングで「システムの割り込み」が復活してしまい、動作がもたついてしまう為です。
>> Teclast Tbook 11のリカバリや「システムの割り込み」による動作のもたつきの解消法
基本的には、Windows タブレットのクリーンインストールは、同様の手順になるかと思います。必要なものと手順を忘備録としてアップしておきます。
目次
用意するもの
さて、クリーンインストールするには、以下のものが必須になります。
こちらはWindows タブレットをクリーンインストールする際には共通になるかと思います。
・OTGケーブル
(microUSB → USB 変換アダプタ)
・USBポート(最低2つ)
・マウス
・キーボード(あると便利)
・Windows タブレットのドライバ
まずWindowsタブレットは、ほとんどがUSBポートは1つだと思いますのでUSBハブが必要になります。そしてUSBハブがmicroUSBに対応していれば良いのですが、対応していない場合にはOTGケーブルでmicroUSBを変換する必要があります。
そして、クリーンインストール中や終わった後は、タッチパネルが効かなくなります。その為、マウスやキーボードが必要になります。特に、クリーンインストール中は、なぜかマウスしか使えなくなりますので、マウスは必須です。
ドライバは先に用意しておく
もう一つ大事なことは、お使いのタブレットのドライバの準備です。
クリーンインストール後は、タッチパネルが使えない、音が鳴らない、ネットには繋がらないなど、ほとんど何も出来ない状態になります。
その為、他にパソコンを持っていれば、そちらのパソコンでドライバのダウンロードをすることも可能ですが、持っていない場合には、予めドライバをダウンロードしておかないと、ネットに繋げないのでどうしようもなくなってしまいます。
ドライバは、Windowsタブレットのメーカーの公式サイトなどで、ダウンロードできるようになっていたりしますので、そちらからダウンロードしておきましょう。
もしドライバのダウンロード場所が分からない場合には、Double Driverというフリーソフトを使えば、使っているパソコンからドライバをバックアップすることが可能です。そしてクリーンインストール後に、バックアップしたドライバを復元すれば元通りです。
また、TECLAST Tbook 11のドライバですが、以下のサイトからダウンロードすることが可能です。ダウンロードしたものは、Double Driverで復元します。
・TECH Tablets
http://techtablets.com/teclast-tbook-11/
WindowsタブレットでBIOSを開く手順
それでは、クリーンインストールの開始です。
MicroSoftの公式サイトから、Windows 10のメディアデータをダウンロードします。
・Windows 10を入手する(MicroSoft公式サイト)
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
今回はUSBメモリ用のメディアを作成します。
だいたい4GB前後の空きが必要になります。
そしてWindowsタブレットのクリーンインストール時には、充電ができない場合が多いので、予め充電を100%までしておきましょう。
そして以下の手順でBIOSに入ります。
1. 画面左下のWindowsのロゴマーク(スタートボタン)をタップ
2. 「設定」 → 「更新とセキュリティ」をタップ
3. 左メニューの「回復」 をタップして、「PCの起動をカスタマイズする」の項目で「今すぐ再起動する」をタップします
4. 次の画面で「EIFIファームウェアの設定」をタップすることでBIOSが開きます
または、キーボードがあれば、起動直後に「ESC」キーを連打することでBIOSが開くかと思います。メーカーによって異なりますので、確認しましょう。
BIOSの設定の変更
メーカーによっては、「Secure Boot」を「Desable」にする必要があります。
1. 「Securityタブ」 → 「Secure Boot」を「Desable」に変更
2. 「Bootタブ」 → OSメディアを作成したUSBの起動を一番優先にする
3. 変更を保存して終了させる
これで、USBメモリから起動するようになります。
またはキーボードがあれば、起動直後に「F7」キーを連打で、起動するディスクを選択することができますので、「USBメモリ」を選択します。こちらもメーカーによって異なりますので、確認しましょう。
これでWindows 10のクリーンインストールが始まります。
Windows 10のクリーンインストールの手順
ここからはマウスでの操作になります。
日本語を選択して、Windowsのインストール場所を選択します。その際に不要なパーティションは削除して、一つにまとめてしまいましょう。
不要なパーティションを選択して「削除」をクリックします。
MSR(システムで予約済み)や、リカバリの領域は削除せずに残しておきましょう。
「割り当てられていない領域」になったら、複数のパーティションをくっ付けることができますので、ある程度まとまったらフォーマットします。そして既存のWindowsの領域も一度フォーマットしてから、選択して「次へ」をクリックします。これでWindowsのインストールが開始されます。
スペックにもよるかと思いますが、TECLAST Tbook 11は1時間ほどで終わりました。
最後にドライバを入れて完了
クリーンインストール後は、タッチパネルも使えず、ネットにもつながらないと思います。ここで予め用意しておいたドライバをUSBメモリから読み込みインストールすることで、全てのデバイスが認識されるようになります。
またはDouble Driverを使って、バックアップしておいたドライバを復元します。
私も今回はTECH Tabletsでダウンロードしたドライバを、Double Driverで復元しました。ただ、それだけだとタッチパネルを含めて、いくつかのデバイスが不明となってしまっていたので、デバイスマネージャーで「ドライバーソフトウェアの更新」でネットから最新版を検索するようにすると、ダウンロードできました。
これで無事にタッチパネルも使えるようになり、不明だったデバイスも認識されるようになりました。さらに一番の問題だった「システムの割り込み」もなくなり、動作のもたつきも解消です!
タブレットの自動回転が機能しない場合
もう一つ、Windows10のクリーンインストール後、ドライバを戻しても画面の自動回転が機能しないことに気が付きました。通知ウィンドウにも「回転ロック」の項目がありません。解決策としては「kionix kxcj9 3-axis accelerometer spb」ドライバの入れ直しです。
・KIONIX 公式サイト
www.kionix.com/downloads
「KXTJ9-KXCJ9-KXTJ2 Driver(Windows 7/8/10)」をダウンロードします。
展開すると32bit用と64bit用のファイルが入っていますので、お使いのOSのバージョンによって使い分けましょう。
32bit (kxaccel-1.0.28.3-win8.1-x86-signed-autosfx.exe)
64bit (kxaccel-1.0.28.3-win8.1-x64-signed-autosfx.exe)
1. 画面左下のWindowsロゴマーク(スタートボタン)を右クリックします。
2. 「コントロールパネル」 → 「ハードウェアとサウンド」 → 「デバイスマネージャー」をクリックします。
3. 「Sensor」 → 「kionix kxcj9 3-axis accelerometer spb」を右クリックで「削除」をクリックします。
4. 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
5. 先ほど展開したドライバーの、該当のバージョンを実行してドライバーをインストールします。
TECLAST Tbook 11の場合は64bitですので「x64」と書かれた方になります。
これでパソコンを再起動して完了です。
画面を回転させると画面が回転することを確認します。
通知ウィンドウにも「回転ロック」が表示されるようになります。
まとめ
クリーンインストールだと、手間ではありますが不要なアプリもインストールされず、最小限の状態でWindowsを使うことができます。TECLAST Tbook 11もかなり快適に使えるようになりました。本来のスペックに近い性能を発揮しているような気がします。
ただ、失敗をすると起動もできなくなってしまう可能性もあるので、ご自分の責任で行ってください。可能であれば、メーカーのリカバリメディアを用意してから行った方が安心だと思います。
あと、このままだとOSの選択画面が毎回表示されてしまいます。シングルブートの場合、毎回OSの選択画面が表示されて10秒待つのは面倒ですよね。これを解消する為に、OS選択画面の画面左上に表示されるアイコンのチェックを外した状態で、Windowsを起動すれば、次回からはOS選択画面が表示されずに、Windowsが起動するようになります。
今回ご紹介したタブレット(TECLAST Tbook 11)はこちらになります。
>> 約20,000円で買えるWondows 10とAndroid 5.1のデュアルOS Teclast Tbook 11レビュー
すでにクリーンインストールされておられると思いますが、私も同機種で常にシステムの割り込みがCPUを15%前後専有しており、パフォーマンスの低下と同時に得体が知れない不気味さもありまして、しばらく調べてみました。
素人考えで各種デバイスやドライバのロールバック等色々試しましたが、結論から言いまして、Andoroidが関わっているのはほとんど間違いないと思います。Android側から、プリインストールされているOS切り替えアプリ(実際はただ再起動するだけのアレ)を経由してWindowsを起動すると、確実に遅延プロシージャ呼び出しが起きています。時間経過では終了しないようでした。
端末のシャットダウンと同時にシステムの割り込みも終了され(再起動ではリセットされないことがありました)ますので、謎のOS切り替えアプリさえ使わなければ特に問題ないのかな、と。
使っているうちに時折システムの割り込みがプロセスリストに上がることがありますが、CPU使用率は0.1~0.5程度に下がっていますし、しばらくすると処理を終えて消えています。問題のリトライループと思しき挙動とは違いますので、こちらはAndroid由来のものではないのだろうと勝手に納得しています。
ここを読みに来たひとの参考になれば。
コメントいただきましてありがとうございます。
また、貴重な情報も書きこみいただきましてありがとうございます。
とても参考になります。
確かに、Android側の方がセキュリティがゆるい気がしますので、
Windowsのみでクリーンインストールして使っている分には、全く問題なさそうですね。
こんにちは。
私もこの記事と同じことを行いたかったので、とても参考になる記事でした。
ところで、今回の記事内で使用していた、USBハブについて教えていただけませんか?
ハブの機種によっては、ハブを経由させるとUSBメモリからのブートができないこともあるようなので、どのようなハブを選んだらよいのか迷っています。
よろしければ、バスパワーかセルフパワーかなどUSBブートにも対応できるハブの選び方や、今回の記事で使用したハブのメーカー名や機種名等、アドバイスしていただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
こんにちは。コメントいただきましてありがとうございます。
今回は、SANWAのUSBハブ(バスパワー)を使いました。型番は、以下のURLのものより古くなりますが、他にマウスとキーボードを接続して、問題なくUSBメモリからのブートは完了しました。
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=USB-HLA306BKN
無事にクリーンインストールが完了すると良いですね!
アドバイス、ありがとうございました!
バスパワーでシンプルな構成の国内メーカーのハブであれば問題ないような感じですね!
まずは、シンプルでスタンダードなバスパワーハブを一個購入し、試してみます。
教えてくださってありがとうございました。