この記事をかんたんに書くと…
- IIJmioがauの回線を使ったサービスを2016年10月1日より開始
- 月額830円のオプションで、家族間30分以内の通話が無料
- 家族4人で格安SIMにMNPすれば、年間192,000円お得になることも
格安SIMの大手「IIJmio」が、auの回線を使ったサービスを2016年10月1日から開始することを発表しました。これにより、auで使っていたスマートフォンがそのまま使えるようになる為、auを利用している人が格安SIMにMNPしやすくなります。
今までは、au回線が利用できる格安SIMといえば、有名どころではmineoかUQ mobileのどちらかでした。
しかし、IIJmioが加わることで、さらなるサービスの充実が期待できそうです。
そこで、今回はau回線が使える3社を比較してみようと思います。
目次
料金プランの比較
【データ通信のみのプラン】
メーカー | 1GB | 3GB | 5GB | 7GB | 10GB | 超過後 | 繰 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
IIJmio | 900円 | 900円 | 1,520円 | 2,560円 | 2,560円 | 200kb | ○ |
mineo | 800円 | 900円 | 1,580円 | 2,520円 | 2,520円 | 200kb | ○ |
UQ mobile | 980円 | 980円 | 2,980円 | 4,980円 | 7,980円 | 200kb | ○ |
※「繰」は「容量の繰り越し」ができるかどうか ※価格は税抜きです
IIJmioの最低料金のプランは3GBで月額900円からの為、mineoが1GBでは最安値になっています。ただ、月に1GBだと結構少ないので、最低でも3GBは欲しいところですよね。また、IIJmioは6GBで月額1,520円の為、月に3GB~6GBくらいのプランであれば、IIJmioの方が料金はお得になります。とはいえ、7GB以上のプランも月に40円しか違いはありません。
そして、UQ mobileは基本的には3GBまでのプランしかありません。
それ以上、高速通信を利用したい場合には、500MB/500円で追加することができます。その為、月に5GB利用したい場合には、月額2,980円といった具合に、料金を追加していく形になります。
UQ mobileはズバ抜けて、他の格安SIMよりも高いですよね。。。
その為、月額料金の安さを求めるならUQ mobileはおすすめしません。
【音声通話もできるプラン】
メーカー | 1GB | 3GB | 5GB | 7GB | 10GB | 超過後 | 繰 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
IIJmio | 1,600円 | 1,600円 | 2,220円 | 3,260円 | 3,260円 | 200kb | ○ |
mineo | 1,410円 | 1,510円 | 2,190円 | 3,130円 | 3,130円 | 200kb | ○ |
UQ mobile | 1,680円 | 1,680円 | 3,680円 | 5,680円 | 8,680円 | 200kb | ○ |
※「繰」は「容量の繰り越し」ができるかどうか ※価格は税抜きです
電話も出来るような、通常のスマートフォンのプランにする場合には、音声通話もできるプランを選択します。IIJmioとUQ mobileは「データ通信専用」のプランに月額+700円、mineoは月額+610円となっています。
その為、mineoがどのプランでも最安値になっていますね。
唯一、5GBのプランはmineoは月額2,190円なのに対し、IIJmioは6GBで月額2,220円なので、IIJmioの方がお得になりますね。
IIJmioは月額830円のオプションで、家族間30分以内の通話が無料
それでは、料金プラン以外のサービスをみてみましょう。
一番気になるところは、通話をした場合の料金だと思います。
まだ正式なサービスは開始されていませんが、IIJmioでは通話料の定額プランが提供されるかと思われます。月額600円のオプションでは、「誰とでも3分以内、家族は10分以内の通話が無料」になります。月額800円のオプションでは、「誰とでも5分以内、家族は30分以内の通話が無料」になります。
そして、超過した分の通話料は、10円/30秒になり、通常の通話料の半額となっています。
mineoは通話定額で最大720円がお得
mineoの場合は、月額840円(通話定額30)のオプションで、最大30分の通話ができます。つまり20円/30秒の通話料で、普通に30分通話をすると、通話料が1,200円になりますが、840円ですむということになります。最大360円お得になりますね。
もう一つは、月額1,680円(通話定額60)のオプションで、最大60分の通話ができます。つまり通常2,400円の通話料が1,680円になるので、最大720円がお得になります。
ただ、通話料は20円/30秒なので、IIJmioに比べるとかなり高くなってしまいますね。
UQ mobileでは月額2,980円のコミコミプラン
UQ mobileでは「ぴったりプラン」を使うことで、通話料の割引サービスを利用することができます。月額2,980円で、月に1GB、1,200円分(最大30分)の通話料がコミになったプランです。1GBということで、かなり通信量が少ないですね。
通常は3GBで1,680円なので、1,200円分の通話料をプラスすると、合計で3,880円ですので、2GBの通信費を考慮すると、お得になるのは、ほんの数百円くらいだと思います。
ただ、最初の1年間は月額1,980円で利用できて、さらに最初の2年間は2,400円分(最大60分)の無料通話と、高速通信が2倍(2GB)になります。その為、最初の2年間は妥当な金額で利用できるかと思います。3年目以降は、あまりお得なプランとは言えないようです。
通話料を含めた月額料金例の比較
例えば、通信量は5GB使い、月に10分のほどの通話を10回したとします。
※UQ mobileは論外なので、auの場合と比較します。
【IIJmioの場合】
月額2,220円 + 月830円(通話定額)
通話料 (10分―5分) × 20円 × 10回 = 1,000円
合計 月額4,050円
【mineoの場合】
月額2,220円 + 月1,680円(通話定額60)
通話料 (100分―60分) × 40円 = 1,600円
合計 月額5,500円
【auの場合(スーパーカケホ)】
月額1,700円 + 月300円(LTE NET) + 月5,000円(データ定額5)
通話料 (10分―5分) × 40円 × 10回 = 2,000円
合計 月額9,000円
【auの場合(カケホ)】
月額2,700円 + 月300円(LTE NET) + 月5,000円(データ定額5)
通話料 0円
合計 月額8,000円
このようにIIJmioが一番お得になります。
超過分の通話料が10円/30秒なのが一番大きいのではないでしょうか。
auの場合、5分以内の通話が無料になるサービス(スーパーカケホ)よりも、カケホにした方が安くなったのですが、それでも料金は半額に抑えられています。
あと、4,000円の差があるので、連続で200分通話をすると、auのカケホと同じ料金になりますね。このようにみると、IIJmioでも、結構通話ができることが分かります。
これよりも、たくさん通話をする場合には、auのままカケホで利用した方がお得ですが、そこまで通話をしない場合には、IIJmioが良さそうですね。
格安SIMのデメリットは?
それでは、格安SIMのデメリットをあげてみましょう。
・利用者が集中する時間帯は通信速度が遅くなる(昼や夜など)
・auなどのキャリアのメールアドレスが使えない
・キャリア決済を利用できない
・月々の支払いはクレジットカードのみ
・LINEで年齢認証ができない
・通信は4G LTEエリアのみしか使えない(通話は3Gエリアも可能)
auの格安SIMで独特なのが、通信は4G LTEエリアのみしか使えないということがあります。3Gエリアでは通信ができない為、auのキャリアを使っている時よりも、通話は問題ありませんが、ネットにつなげられるエリアが狭くなってしまいます。
docomo系の格安SIMの場合は、LTEエリアでもFOMA(3G)エリアでも、問題なく通信は行えます。この点では、au系の格安SIMではデメリットが多くなってしまっています。
まとめ
このように、格安SIMにはメリットもあればデメリットもあります。
ただ、それでも月額料金が4,000円も安くなれば、年間にすれば48,000円の節約になります!
よくキャリアでは、新規契約やMNPで契約すると、数万円安くなったりしますが、その理由がよく分かりますね(^^; 使い方にもよりますが、家族4人が同じように格安SIMにMNPすれば、月額16,000円、年間192,000円の節約になる可能性があります!
これで家計も、だいぶ節約できるのではないでしょうか。