この記事をかんたんに書くと…
- 格安スマホの利用者が増えるにつれて、トラブル・相談が増えている
- 格安スマホと大手キャリアの違いを予め把握しておくことが重要
- スマホの扱いに自信がないなら、格安スマホにはしない方が良い
スマホの毎月の料金を、とても安くできる格安スマホ(格安SIM)。
ところが先日、国民生活センターが「こんなはずじゃなかったのに!”格安スマホのトラブル”」という内容の記事を公表しました。格安スマホの利用が増えるにつれて、国民生活センターへの相談が増えているようです。
・こんなはずじゃなかったのに!”格安スマホのトラブル”(国民生活センター公式サイト)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170413_1.html
格安スマホは月額料金を抑えられますが、もちろんドコモやauなどの大手キャリアとは異なる為、サービス内容や使い勝手が変わってきます。その点を理解してから利用するようにしないと「こんなはずじゃなかった。。。」となってしまうこともあるかと思います。そこで今回は、相談内容の事例を元に、格安スマホにする際の注意点などをおさらいしてみようと思います。
大手キャリアとの違いは、こちらの記事でも紹介しています。
https://www.sim-jozu.net/archives/2849
目次
事例 問い合わせ先が電話窓口しかなく、つながりにくい
「格安スマホは実店舗(ショップ)がない」ということは有名な話で、ご存知の方も多いと思います。最近では、ショップを開設する格安スマホの会社も増えていますが、それでも都内に限定されたり、主要な都市に限定されてしまうことが多いのが現状です。「実店舗がない分、コストが抑えられる」という意味では、仕方のないことだと思います。
また、電話ではなく、チャットでお問い合わせを受け付けている格安スマホもあります。とはいえ、文字の入力に慣れていない方は、とても不便ですよね。シニアや初心者の方に特化した格安スマホの「TONE モバイル」では、無料で遠隔サポートが受けられるサービスも用意しています。
>> シニアの利用に最適!遠隔サポート付で月額1,000円のかんたんスマホ
対応しているTSUTAYAでのサポートも受けられる為、初心者の方は安心ですね。
ただ、TONE モバイルは、サービスが特化している為、プランも一つしかありません。速度も、他の格安SIMよりは制限されている為、ネットの動画を観たり、音楽を聴いたりしたりするような使い方には向いていない為、注意が必要です。
それでも、自信がないという方は、格安スマホはやめたほうが良いかと思います。「キャリアの料金は、手厚いサポートも受けられる分高い」と考えれば良いのではないでしょうか。
事例 修理期間中の代替機の貸し出しサービスがなく、スマートフォンが1カ月間利用できない
格安スマホでは、基本のプランは安い為、故障の際の代替機は利用できません。その為、以前使っていた旧スマホなどを持っておくと安心かと思います。旧スマホを持っていない場合でも、オプションに加入することで、故障の際の代替機を利用することは可能です。
詳細は以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
>> 【質問3】格安SIMでスマホが故障したら?代替機は用意してもらえる?
事例 メールアドレスの提供がなく、別会社のメールアドレスで送ったが、相手にメールが届かなかった
「格安スマホはキャリアのメールが使えない」
これも良く聞きますよね。大手キャリア間でMNPをしても同じですが、メールアドレスは変わってしまいます。ただ、格安スマホにMNPをする場合は、それだけではないのです。格安スマホのメールアドレスから、大手キャリアで契約している人にメールを送っても、届かなかったりすることがあるのです。
というのも、大手キャリアでは迷惑メール対策として、「PCメールは受け取らない」という設定があるのです。つまり、ドコモやau、ソフトバンクやY!mobile以外のメールは受け取らない、ということです。これを設定するだけで、だいぶ迷惑メールが防げるんですよね。。。
その為、格安スマホにしたら、受信して欲しい相手には、自分の利用するメールアドレスを受信できるように設定してもらわないといけないことになります。それが結構手間なのです。ですので、ショートメール(SMS)で連絡したりします。ただ、ショートメールも迷惑メール対策として、受信しないようにしている人もいるのです。難しいですね(><)
ただ最近では、私もそうなのですが、メールは使わずに、LINEでやり取りをすることが多くなっています。ですので、人によっては、そこまで問題にならなかったりもします。メールを利用する場合には、この点は注意が必要ですね。
事例 SIMロック解除をしないと、他社のSIMカードでスマートフォンが使えなかった
格安スマホにする場合、今まで使っていたスマホを、そのまま利用できるのもメリットになります。ただ、大手キャリアのスマホは、「SIMロック」というものがかかっています。その為、同じキャリアの回線でしか、利用できないという制限があります。
ほとんどの格安スマホでは、ドコモの回線を借りてサービスが提供されています。
その為、ドコモから格安スマホに乗り換える場合には、今まで使っていたスマホを、そのまま利用できることが多いです。
auの場合は、マイネオかIIJmio、UQ モバイルがau回線のサービスになります。
ただ、ちょっとauの場合には癖があり、SIMロックを解除しなければ使えないことがありますので、各格安スマホで公開されている「動作確認端末」を見て、自分の利用するスマホが使えるかどうかを確認しましょう!
ソフトバンクは現在のところ、そのまま乗り換えられる格安スマホはありません。U-mobileがソフトバンクの回線を利用したサービスの提供を開始しましたが、データ通信専用なので、電話が使えなくなってしまいます。
>> 昔使っていたiPhoneも格安SIMで使える!ソフトバンク回線が月額880円~
ただ、SIMロックを解除することで、そのまま使えるようになります。
2016年以降に買ったスマホであれば、ほぼSIMロックの解除はできるかと思いますので、念のため「動作確認端末」を確認してみましょう。万が一、新規でスマホを購入する場合でも、楽天モバイルであれば端末がセットで、とても安く購入できたりします。
>> 2017年3月9日まで!楽天スーパーセールでスマホが1円~
事例 発送から数日で利用開始になるとは知らなかった
最後は、MNPしてから使えるようになるまでの期間になります。
以前は、MNPの手続きをしてから、SIMが届くまでスマホが使えない期間がありました。ただ、最近ではほとんどの格安スマホで、「即日開通」ができるようになっており、使えなくなってしまう時間は1時間程度だったり、ほとんど支障のない時間になっています。
他にも、実店舗で即日MNPができたり、格安スマホもサービスが充実してきています。
以下のページでは、即日開通対応も含め、格安スマホの比較一覧を紹介しています。是非、参考にしてみてください。
・おすすめ格安SIM
https://www.sim-jozu.net/sim#price
まとめ
月額料金が安くなる格安スマホですが、思っていたのと違ってしまい、使い勝手が悪くなってしまっては、本末転倒ですよね。しっかりと、大手キャリアと格安スマホの違いを把握してから、MNPをするか決めるようにしましょう!