Language 日本語 | English
日本に旅行に来た方や、留学などで一時的に日本に滞在する場合に利用できる、格安SIM(プリペイドSIM)をご紹介します。知り合いの海外の方が、持ってきたスマホを利用して、日本に滞在中にネットや電話が使えるようになるので、とても便利ですよね。
通常の格安SIMと何が違うの?
基本的には同じですが、初期費用がかからない分、割高です。
例えば、普通に格安SIMを契約する場合、以下のような料金が発生します。
【通常の格安SIMの場合】
・初期費用 平均3,240円(SIM購入代)
・1ヶ月の利用料金 月額972円(月3GBの場合)
合計 1ヶ月分4,212円
プリペイドSIMは気軽に契約できる分、割高
一方、プリペイドSIMは、例えば14日間で2,592円といったように利用できます。1ヶ月利用すると、合計で約5,184円になりますね。1ヶ月だとそんなに変わりませんが、例えば3ヶ月利用した場合。
初期費用は初回のみ発生する料金なので、通常の格安SIMは3,240円(初期費用)+972円(月3GB)×3ヶ月=合計6,156円になります。プリペイドSIMの場合、2,592円(14日間)×6=15,552円という、倍以上の料金になってしまいます。
その為、もし留学やホームステイなど、長期で日本に滞在する場合、プリペイドSIMではなく通常の格安SIMなどを契約した方が断然安くすみます。1ヶ月以上の滞在であれば、可能なら通常のSIMの方が良いのではないでしょうか。
プリペイドSIMはコンビニや空港で買える
また、通常のSIMは、契約に住所が必要になりますが、プリペイドSIMであれば住所は必要ありません。コンビニで購入することも出来ますし、空港に売っていたりもします。SIMによっては、ホテルに配送してくれたりもします。
ただ、プリペイドSIMの場合、電話を利用する契約はできないので、電話を利用したい場合には、050などのIP電話を使ったサービスを利用したり、Skypeなどのアプリ間で通話できるアプリを利用することになります。LINEは、すでに認証済で利用していれば問題ないのですが、日本に来てから新規で利用する場合、プリペイドSIMでは認証が出来ない為、使えないので注意が必要です。
もし、海外の友達と、日本に来た時にLINEでやり取りをすることを考えているなら、予めLINEをインストールして、認証してもらっておきましょう。そうすれば、日本に来てからプリペイドSIMを利用して、LINEでやり取りをすることが出来ます。
プリペイドSIMを利用できるスマホはSIMフリー端末
もう一つの注意点は、プリペイドSIMを使うには、基本的にはSIMフリーのスマートフォンである必要があります。もう一つ、SIMフリーのスマートフォンでも以下のBAND(バンド)に対応している必要があります。日本の主なプリペイドSIMと対応BANDの一覧は以下のようになっています。
3G: Band 1 (2100MHz) / Band 6/19 (800MHz)
1. IIJmio (1.5GB/30日 2,000円~)
2. OCN モバイル ONE ( 100MB/日 7日3,218円~)
3. U-mobile ( 220MB/日 7日2,376円~)
4. mineo ( 1GB/月 3,564円~)
5. BIGLOBE SIM ( 3GB/月 4,900円~)
6. b-mobile ( 5GB/21日 3,480円~)
1. mineo ( 1GB/月 3,564円~)
例えば、iPhoneの場合、公式サイトで以下のように対応BAND(バンド)の一覧が紹介されています。
http://www.apple.com/iphone/LTE/
お使いのスマートフォンの情報は、予め「SIMフリー端末であるかどうか」、「BANDは対応しているか」を確認しておきましょう!
[おすすめ1位] b-mobile VISITOR SIM
SIM名称 | b-mobile VISITOR SIM |
---|---|
期間 | 21日 |
料金 | 3,480円 |
容量 | 5GB/21日 |
SIMサイズ | 標準、 micro、 nano |
最大速度 | LTE / 3G (ベストエフォート) |
販売場所 | 店舗またはオンライストア |
動作確認端末 | 端末一覧 |
APN設定 | APN : bmobile.ne.jp User name : bmobile@4g Password : bmobile Auth type : PAP or CHAP (if available) PDP type : IP (if required) |
割安さで考慮するなら、一番おすすめなプリペイドSIMになります。他のSIMでは1GBなどの少ない容量なのに対し、「b-mobile VISITOR SIM」では5GBの大容量が使えるので余裕があります。21日間で5GBあれば十分ですね。
短期間であれば、U-mobileの1日220MB利用できて、7日間で2,376円のSIMがおすすめになります。ただ、21日間で考えると、「b-mobile VISITOR SIM」の方が1日あたりの容量がお得に使えることになります。
「b-mobile VISITOR SIM」は店舗(AEON、ヨドバシカメラ、ビックカメラ)やオンラインストア( 公式サイト、Amazon.co.jp、ヨドバシ.com )等で購入することができます。 さらにb-mobile公式のオンラインストアで購入した場合、200円の送料はかかりますが、宿泊するホテルや空港まで配送してもらうこともできるのです。とても便利ですね!
しいていえば、お得ではあるのですが、速度の評判はあまりよろしくありません。とはいえ、速度が遅いといっても、使えないほど遅いわけではないですし、一時的に滞在して利用することを考えれば、この価格で使い放題は魅力的だと思います。
[おすすめ2位] U-mobile Prepaid
SIM名称 | U-mobile Prepaid |
---|---|
利用 | 7日 / 15日 / 30日 |
料金 | 2,200円 / 3,200円 / 3,900円 |
容量 | 220MB/日 |
SIMサイズ | 標準、micro、nano |
最大速度 | 225Mbps (ベストエフォート) |
販売場所 | 空港やホテルなど |
動作確認端末 | 端末一覧 |
APN設定 | APN : umobile.jp User name : umobile@umobile.jp Password : umobile Auth type : PAP or CHAP (if available) |
7日以内の利用または21日よりも長く日本に滞在して、SIMを利用したい場合には、料金的に一番お得なプリペイドSIMになります。16日以上21日以下の日本滞在であれば、b-mobileが割安ですね。
またU-mobileでは、1日220MB利用できます。ということは1ヶ月に換算すると、約6.6GB利用できるということになります。6.6GB利用できれば、十分ですよね。しかもb-mobileの場合、1ヶ月利用するとチャージに1日1GB/500円必要になる為、7,980円になってしまうのですが、U-mobileであれば3,900円ですんでしまいます!安いですね。
U-mobileのプリペイドSIMは、空港(羽田空港、福岡空港、成田空港など)やホテル(ホテルニューオータニ、ホテルモントレ京都など)やその他、バスターミナルや新幹線の中で購入することができます。
こちらも安い分、b-mobileと同じで、速度の評判はあまりよろしくありません。それでも、安さと容量を考慮すれば、大変お得ですよね。
その他のプリペイドSIM
まず「OCN モバイル ONE」ですが、7日(100MB/日)で3,218円ですので、かなり高くなりますね。日本のシェアトップ3に入る格安SIMではありますが、ちょっと高すぎると思います。
容量が少なくてもよければ、「IIJmio」の30日で1.5GBが2,000円のSIMもおすすめです。IIJmioもシェアトップ3の会社で、速度も比較的安定しています。サービスが最近リニューアルしており、3GBプランは30日で3,000円で提供されています。割安になってお得感が出ました。
「BIGLOBE SIM」も日本では有名な、プロバイダのBIGLOBEが運営している格安SIMになります。その為、速度もなかなか安定しています。価格は少し高くなってしまいますが、1ヶ月で3GB使えて4,900円というのも、安心して使えるのではないでしょうか。
最後に「mineo」は、docomo回線とau回線のプリペイドSIMを提供している会社になります。その分、使えるBANDが多くなり、対応しているスマートフォンも多くなります。他では使えないスマホも、mineoでは使えたりすることもあるのではないでしょうか。