この記事をかんたんに書くと…
- パートナー回線が月5GB、超過後は1Mbpsにグレードアップ
- 引き続き先着300万名は1年間の基本料金は無料
- アクティベーションが失敗する場合は1~2時間待ってみる
月額2,980円で使い放題・かけ放題の楽天モバイル「UN-LIMIT」が、料金はそのままにサービス内容がお得になりました。今までは、パートナー回線では、高速通信は月2GBで、超過後は128kbpsに速度制限されてしまう為、あまりお得感はありませんでした。
>> 楽天モバイルの2,980円で使い放題・かけ放題「UN-LIMIT」は安いのか?
ところが、サービス内容が不評だった為か、1ヶ月程度でサービス内容がグレードアップされ「UN-LIMIT 2.0」という名称になりました。パートナー回線での高速通信は月5GBまで使えるようになり、超過後も1Mbpsの速度が出るようになったのです。
このサービス内容なら、楽天回線エリアが使えない場合でも、だいぶお得になったのではないでしょうか。ということで、先着300万名は1年間の基本料金が無料になるため、楽天モバイル「UN-LIMIT 2.0」に申し込みをしてみました!
>> 楽天モバイル の詳細はこちら
目次
楽天モバイル「UN-LIMIT 2.0」の料金プラン
楽天モバイル「UN-LIMIT 2.0」の料金プランは一つしかありません。
基本的には高速通信は使い放題で、電話もかけ放題で月額2,980円という、かなりお得な料金プランになっています。ただ、高速通信が使い放題なのは楽天回線エリアで利用した場合のみで、その他のパートナー回線エリア(au回線)で利用した場合には、月5GBまでになっています。5GBを超過した場合には1Mbpsに速度制限されます。
また、通話し放題になるのも「Rakuten Link」アプリを利用した場合に限ります。(それ以外の場合は20円/30秒) 「Rakuten Link」アプリは、IP電話のようなので、通話品質が気になるところですね。実際に、電話が開通したらレビューをしたいと思います。
楽天モバイルの対象エリア
そして、高速通信が使い放題になる楽天回線エリアはどこなのか。自分の住んでいるエリアが対象なのかが気になるところですよね。こちらは、2020年4月7日時点)の、楽天モバイルから公開されている対象エリアになります。
ピンクのエリアが楽天モバイルで電波の入るエリアになります。基本的にはパートナー回線(au回線)が使われているので、電波が大手キャリアよりも弱い、ということはないので安心ですね。ただ、高速通信が使い放題になる「楽天回線エリア」は、現在のところ東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県などの一部に限られています。色の濃いエリアが楽天回線エリアになります。
このように、楽天回線エリアが使えるエリアは限られてきます。
その為、ほとんどのユーザーがパートナー回線エリアを使うことになり、月5GBに制限されてしまうことになります。とはいえ、都心部などの対象エリアに住んでいるユーザーなら、使い放題の恩恵が受けられますね。
サービス開始当初(2020年1月31日)に発表されたエリアと比べると、若干エリアは広がってきてはいます。早いところ、楽天回線エリアが広がることを期待ですね。
とはいえ、一般的な格安SIMの月5GBのプランであれば、月額2,200円程度になります。そして10分通話し放題などのオプションを含めると月額3,000円程度にはなりますので、料金的には楽天モバイルと同等になります。
今なら最大20,800ポイント還元
また、楽天モバイルを使う為には、対応しているスマホを購入する必要があります。楽天モバイルで販売されているスマホは20,000円~120,000円くらいするのですが、今なら最大20,800ポイントの楽天ポイントが還元される(2020年4月30日まで予定)ので、一番安いスマホであれば12,000円から購入することも可能です。
しかも先着300万名は、1年間は基本料金(月額2,980円)が無料で使えて、事務手数料の3,300円も全額ポイント還元されるので、スマホの料金さえ支払えば、実質1年間は無料で使えることになります。
最低利用期間もないので、1年使ってみて、良くないのであれば解約しても、特に違約金が発生することもありません。ただ、MNPをして使っている番号をそのまま利用したい場合には、MNP転出料金(3,000円)が発生します。
ちなみにiPhoneは、iPhone XS以降の機種であれば使えるはずなのですが、サポート対象外となっています。また「Rakuten Link」アプリもiOS版がないので、通話し放題にはなりません。
実質1年間はスマホの料金だけで使える
私は今回、スマホは「OPPO A5 2020(28,800円)」をセットで購入しました。ポイント還元や1年間基本料金が無料になることをふまえて、契約時の料金は以下のような感じになります。
契約事務手数料 | 3,300円 | → 0円(3,300ポイント還元で実質無料) |
---|---|---|
月額料金 | 3,278円 | → 0円(1年間無料) |
スマホ | 28,800円 | → 16,300円(12,500ポイント還元) |
私の購入した「OPPO A5 2020」は9,500ポイントの還元なので、オンラインでの契約で3,000ポイント還元と合わせると、12,500ポイントが還元されます。その為、1年間は実質16,300円で楽天モバイルを使えることになります。
私の住んでいるエリアはパートナーエリアなので、月5GBに制限されてしまいますが、超過しても1Mbpsは出ますし、「Rakuten Link」アプリを使って通話をすれば、通話し放題なので、かなりお得と言えるのではないでしょうか。
実際に、どのくらいの速度が出るか、Rakuten Linkアプリの通話品質はどうなのか、などは、スマホが届いてサービスが開始されてからレビューをしたいと思います。
楽天モバイル「UN-LIMIT 2.0」の同梱品
スマホとSIMは申し込みをしてから2日後に届きました。
配送日を翌日に指定できたので、翌日の午前中に指定しましたが、本人確認などもありますし、翌日は無理だろうと思っていたのですが、予想は的中ですね(^^;
とはいえ、「UN-LIMIT 2.0」になりサービス内容がグレードアップしたばかりで、申し込みが殺到しているかと思ったので、2日で届いたのには若干驚きです。
同梱品としては、セット購入したスマホ「OPPO A5 2020」と楽天回線のSIMカード、スタートガイドとスマホ買取のチラシの4点のみでした。
付属しているスタートガイドには、スタートガイドにもならないくらいの内容しか書かれていません(^^; ということで、スマホの設定手順の紹介です!
「UN-LIMIT 2.0」のスマホの設定手順
1. SIMカードの準備
まずは楽天回線のSIMカードの準備をします。
楽天回線のSIMカードは「通常SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類のサイズで切り取って使えるようになっています。その為、まずはSIMカードをスマホが対応しているSIMのサイズに切り取る必要があります。
楽天モバイルでセット購入できるスマホは、全てnanoSIMが使われているようですので、一番小さなnanoSIMのサイズで切り取ります。「切り取る」といっても、切込みが入っていますので、軽くくり抜いていく感じです。
2. スマホにSIMカードをセットする
SIMカードの準備が出来たら、スマホにSIMをセットします。
スマホの電源を切ってから、スマホ本体横のSIMカード挿入口の横またはスロット部分に、穴が空いていると思いますので、付属のピンを差し込んでトレイを出します。
「OPPO A5 2020」の場合はデュアルSIMになっており、SIMを2枚挿入できるようになっているので、一番端の「SIM1」の場所にnanoSIMを置きます。
そして、SIMカードがずれないように慎重にスロットをスマホに戻したら、SIMカードのセットが完了です!スマホの電源を入れましょう。
3. スマホの設定をする
スマホの電源を入れると、スマホの初期設定が始まります。
言語などを選択してスマホの初期設定を済ませましょう。楽天モバイルでセット購入したスマホは、楽天回線の設定が完了した状態ですので、初期設定が完了して、数分すると楽天回線に接続されて、電話やインターネットが使えるようになります。
自分でスマホを購入して、SIMカードだけを申し込みした場合には、楽天モバイルのAPN設定をする必要がありますので、以下の情報をもとに、APNを設定してください。
・APN情報を確認したい(楽天モバイル 公式サイト)
https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001495/
アクティベーションが失敗して繋がらない
今回、スマホの設定が完了しても、インターネットや電話が繋がらない現象が起きました。まずは、スマホを再起動したり、電波が入りやすい窓際などに移動してみましょう。また、スマホの設定から「モバイル通信(データ)」がONになっているかを確認するのも重要です。
私の場合、それでもネットや電話が繋がらなかったので、別のスマホで楽天モバイルの契約情報を確認したところ「アクティベーションに失敗しました」と書かれています。楽天モバイルにお問い合わせをしようとしましたが、最大50分程度の待ち時間と書かれています(^^;
スマホの左上のアイコンが「4G」「VOLTE」と書かれているので、楽天モバイルの電波を拾っていることは確かです。その為、Wi-Fiに繋いでアプリを入れたり、他のことをしていたところ、Wi-Fiに繋がなくても、インターネットや電話が繋がるようになり、アクティベーションも完了しました。
おそらく、アクティベーションは通常は数分で完了するところが、申し込みの混雑の影響で時間がかかっているのかもしれません。インターネットや電話が繋がらなくても、1~2時間くらいは様子をみてみましょう。
あとは、通話し放題にする為のアプリ「Rakuten Link」と、楽天モバイルのアプリを入れて設定は完了です!
・Rakuten Link(Google Play ストア)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.rakuten.mobile.rcs&hl=ja
my楽天モバイル(Google Play ストア)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.rakuten.mobile.ecare&hl=ja
速度測定(楽天回線エリア)
東京都内で楽天回線エリアの速度を測定してみました。
楽天回線エリアにいる場合には、基本的には楽天回線に繋がります。ユーザー側で楽天回線か、パートナー回線かを自由に選ぶことは出来ないようになっています。また、楽天回線エリアにいても、地下やビルなどの電波が入りにくいところは、パートナー回線(au)に繋がります。
基本的にはパートナー回線(au)でカバーされているので、ほとんど電波が入らないところはないのではないでしょうか。測定に使った端末は、楽天モバイルでセットで販売されている「Oppo A5 2020」になります。また、測定場所は東京都内で、各時間帯の値は平均値になります。
測定場所:東京都内 アプリ:OOKLA SPEEDTEST 測定端末:Oppo A5 2020
単位:Mbps(上り、下り)、ms(PING) 回線:楽天回線エリア
時間帯 | ダウンロード(下り) | アップロード(上り) | PING |
---|---|---|---|
8時前後 | 35.2 | 56.9 | 44 |
10時前後 | 55.0 | 56.3 | 45 |
12時前後 | 136 | 57.0 | 46 |
15時前後 | 82.3 | 54.7 | 48 |
18時前後 | 41.1 | 13.5 | 37 |
21時前後 | 32.8 | 8.46 | 43 |
格安SIMだと、お昼の時間帯や朝晩の通勤の時間帯は速度が遅くなる傾向があります。楽天モバイルは格安SIMではないので、速度の低下は見られませんでした。というより、全体的にかなりの速度が出ており、思っていたよりもかなり優秀な結果となっています。
速度測定(パートナー回線エリア)
続いて、パートナー回線エリア(au)の速度測定になります。
測定場所:神奈川県川崎市 アプリ:OOKLA SPEEDTEST 測定端末:Oppo A5 2020
単位:Mbps(上り、下り)、ms(PING) 回線:パートナー回線エリア
時間帯 | ダウンロード(下り) | アップロード(上り) | PING |
---|---|---|---|
8時前後 | 29.7 | 10.3 | 44 |
10時前後 | 18.6 | 7.63 | 43 |
12時前後 | 23.5 | 3.68 | 43 |
15時前後 | 18.9 | 6.38 | 50 |
18時前後 | 26.7 | 5.19 | 48 |
21時前後 | 15.7 | 3.77 | 42 |
パートナー回線エリアはauの回線が使われています。
楽天回線エリアの速度と比べると、遅く感じてしまいますが、全体的に速度が安定していますね。遅いとはいえ、この速度が出ていれば、ネットの閲覧もサクサクと出来ますし、動画の視聴も快適です。楽天回線エリアの速度も、いずれこのくらいに落ち着くのではないでしょうか。
速度測定(速度制限時 1Mbps)
続いて、パートナー回線エリア(au)で速度制限した時の速度測定になります。my楽天モバイルアプリで「データ制限モード」に切り替えることで、速度を制限するか、高速通信の容量を超過した場合には1Mbpsに制限されます。どの時間帯でも、実際に1Mbpsの速度が出るのかが気になるところです。
測定場所:神奈川県川崎市 アプリ:OOKLA SPEEDTEST 測定端末:Oppo A5 2020
単位:Mbps(上り、下り)、ms(PING) 回線:パートナー回線エリア
時間帯 | ダウンロード(下り) | アップロード(上り) | PING |
---|---|---|---|
8時前後 | 0.97 | 0.95 | 46 |
10時前後 | 0.92 | 0.92 | 46 |
12時前後 | 0.99 | 0.96 | 49 |
15時前後 | 0.98 | 0.98 | 43 |
18時前後 | 0.98 | 0.95 | 48 |
21時前後 | 0.99 | 0.95 | 57 |
きちんと、どの時間帯でも1Mbps近くまでの速度が出ていました。
実際にネットの閲覧をしてみると、快適ではありませんが、一応閲覧はできます。ページが表示されるのがワンテンポ遅い感じです。動画(YouTube)も特に途切れることなく視聴は出来ました。
ただ、画質は360pや480pくらいが丁度良い感じで、高画質な720pにすると、少々途切れてしまうこともありました。とはいえ、これだけ安定して1Mbps近く出ていれば、動画の視聴も問題なさそうです。高速通信超過後も1Mbpsの速度が出ることで、実質使い放題ということになりそうですね。
通話し放題の「Rakuten Link」も問題なし
また、通話し放題のアプリ「Rakuten Link」も、特に途切れることなく、IP電話とは思わせないほどのクリアな音声でした。通話も通信も、ずっとこの状態であれば、月額2,980円はかなりお得だと思わせる内容です。
現段階(2020年4月11日現在)では、月額料金が無料になる300万名には達していないようですので、ユーザーが増えて300万名を超えてからも、同じように快適に通信や通話が使えるようなら、今後も期待が持てそうです。
まとめ
楽天モバイルも、自社回線でサービスを開始したばかりで、ユーザーを増やす為にかなりの赤字覚悟で大判振る舞いをしているのだと思います。何年かすれば、パートナーエリアのau回線は使えなくなると思いますし、月5GBで超過後は1Mbpsが使える、というサービスも1~2年程度で改悪されてしまう可能性もあります。
とはいえ、この1年は安く使えて、最低利用期間や解約手数料なども発生しませんので、改悪されてしまったらMNPをする、という考えでも良いのではないでしょうか。今後の楽天モバイルの動向が楽しみです。
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